Excel ファイルを QuickSight にアップロードし可視化してみた

Excel ファイルを QuickSight にアップロードし可視化してみた

Excel 内のデータの 1 行目がカラムになっていれば問題なさそうですが、罫線や網掛けで成形されていたり、離れたセルにデータなどがあるとややうまくいかないようです。
Clock Icon2025.01.08

コーヒーが好きな emi です。

QuickSight は RDS や Redshift などのデータソースに接続してデータを可視化できるほか、手元のローカル端末などから以下のファイルをアップロードしてデータセットを作成することもできます。

  • CSV および TSV - カンマ区切りおよびタブ区切りのテキストファイル
  • ELF および CLF — 拡張ログファイルと共通ログファイル
  • JSON – フラットまたは半構造化データファイル
  • XLSX – Microsoft Excel ファイル

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/supported-data-sources.html#file-data-sources

直近で特に Excel ファイルを使ってデータセットを作成する可能性が出てきたため、どんな感じになるか実際に検証してみました。

イメージ図

xlsx ファイルをアップロードしてデータセットを作成し、分析で可視化してダッシュボードを公開するまで実施します。
quicksight-uploard-excel_1

アップロードする Excel ファイルの中身

以下のブログで使用した CSV ファイルを、カンマ区切りで Excel ファイルに変更して使用しました。
https://dev.classmethod.jp/articles/q-in-quicksight-creata-topic-qa-dataset/

CSV ファイルを Excel で開いてカンマ区切りで良い感じにする方法の参考

[小ネタ]FSx for NetApp ONTAP volume show コマンドの結果をボリュームごとに一行で出力し Excel で成形してみる | DevelopersIO - Excel で成形 が参考になります。

https://dev.classmethod.jp/articles/fsxn-output-the-result-of-volume-show-command-in-one-line-and-form-it-in-excel/

直接 CSV ファイルを Excel で開いていい感じになっていればいいのですが、たまにうまくいかないので、私は CSV ファイルのデータを全部コピーして Excel に貼り付け、カンマ区切りで調整しました。

1 行目がカラム名になっています。
quicksight-uploard-excel_2

日時の列はユーザー定義型です。
quicksight-uploard-excel_3

部名、課名、ステータスは標準です。
quicksight-uploard-excel_4

数字の部分も標準です。
quicksight-uploard-excel_5

QuickSight にアップロードして可視化する

では QuickSight にアップロードして可視化していきます。新しいデータセットを作成します。
quicksight-uploard-excel_6

ファイルのアップロードから、Excel をアップロードしてシートをチェックします。データの編集/プレビューをクリックします。
quicksight-uploard-excel_7

こんな感じでプレビューされました。
quicksight-uploard-excel_8

シート名は変更できそうです。
1 行目がカラム名になっていたのですが、ちゃんと解釈されました。データ型も解釈されていてすごいです。
quicksight-uploard-excel_9

ちなみに QuickSight のデータ型は型によって表示されるアイコンが違っていることに気づきました。

▼ Date 型
quicksight-uploard-excel_10

▼ String 型
quicksight-uploard-excel_11

▼ Number 型
quicksight-uploard-excel_12

データのプレビューがよさそうだったので、「保存して可視化」を押下し分析を作成します。
垂直積み上げ棒グラフで適当に可視化して、公開します。
quicksight-uploard-excel_13

名前を付けて公開します。
quicksight-uploard-excel_14

Excel データをアップロードしてダッシュボードの公開までできました。
quicksight-uploard-excel_15

変則的な内容の Excel ファイルの場合

では、Excel の中身が変則的だったり、成形されている場合はどうなるでしょうか?
例として、以下のように表を作成し、表の外にコメントを入れてみました。
quicksight-uploard-excel_16

先ほどと同様アップロードしてデータをプレビューします。
quicksight-uploard-excel_17

以下のようになりました。よく見ていきます。
quicksight-uploard-excel_18

先ほどは 1 行目がカラムの名前に解釈されていましたが、今回は全部「Column-xx」というカラム名になっています。データ型は先ほどと同じように Date 型、String 型、Number 型で解釈されているようですね。
quicksight-uploard-excel_19

表とコメントの間に空白列があったのですが、そのまま空白列として解釈されています。コメントを記載した列も入っています。
quicksight-uploard-excel_20

詳細を表示してみます。
quicksight-uploard-excel_21

テーブル名、データソース名。データソースタイプが表示されました。
quicksight-uploard-excel_22

カラム名をクリックすると、名前が編集できました。
quicksight-uploard-excel_23

quicksight-uploard-excel_24

編集後に再度クリックすると、元のフィールド名も表示されますね。
quicksight-uploard-excel_25

型もクリックすると変更できます。
quicksight-uploard-excel_26

コメントですが、1 行目が潰れてなくなってしまいました。二行目のコメントは表示されています。
quicksight-uploard-excel_27

保存して視覚化より分析を作成します。
quicksight-uploard-excel_28

保存してダッシュボードを公開します。
quicksight-uploard-excel_29

「データセットの編集」の確認

潰れてしまったコメントは表示できないのでしょうか?データセットの詳細から確認してみます。「データの編集」をクリックします。
quicksight-uploard-excel_30

「データの編集」を開くと、画面右上に一瞬「プレビューされた 10 から 1 行がスキップされました。」とポップアップが表示されました。
quicksight-uploard-excel_31

何かヒントがあるかもとクリックして見ると、以下のドキュメントページが別タブで開きました。
https://docs.aws.amazon.com/quicksight/latest/user/troubleshooting-skipped-rows.html?icmpid=docs_quicksight_console

日本語ページは以下です。
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/quicksight/latest/user/troubleshooting-skipped-rows.html?icmpid=docs_quicksight_console

ドキュメントに沿って対応できないこともなさそうですが、本記事では取り扱いません。また別途検証する機会があればやってみます。

終わりに

QuickSight で Excel のデータを可視化してみました。Excel 内のデータの 1 行目がカラムになっていれば問題なさそうですが、罫線や網掛けで成形されていたり、離れたセルにデータなどがあるとややうまくいかないようです。

画像や図があるとどうなるのかも気になりますね。機会があれば試してみます。

どなたかのお役に立てば幸いです。

質問やご要望については画面下部のお問い合わせ「DevelopersIO について」からご連絡ください。記事に関してお問い合わせいただけます。

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